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ファンタスティックヒストリー 超島原幻闘録 ~柳生十兵衛地獄変~ 第4章 ー 2

 此処は京都四条烏丸、長崎島原への旅の途中で突然、坂崎重春と名乗るチンピラ風の男に喧嘩を売られた三厳と利厳、3人を京の野次馬が取り囲む。
重春:「貴様等2人がかりでも良いぞ、柳生はどうせ生かしては置けぬからな…。」
 そも、柳生は草に丸く囲まれた中に2羽の雀が向かい合って居る紋が有ったが徳川に因って取り潰しに遭った坂崎家の紋であった筈の「二枚笠」紋が柳生に徳川から認められ下げ渡されると云う事が有った。所説有るが詳細はこうである。
 大坂夏の陣の最終局面、千姫を豊臣秀頼方から生け捕って来た者には千姫をくれてやると徳川家康が言い放った。
 混乱の中、千姫は刑部卿局(ぎょうぶきょうのつぼね)と堀内主水氏久(ほりうちもんどうじひさ)を介して坂崎出羽守直盛が家康の前に千姫を連れて来た。しかし大坂城落城後、縁もゆかりも無い筈の本多忠刻(ほんだただとき)の所へ嫁がされる千姫。
 武士に二言無し等と言うが坂崎直盛からすれば「話が違う」と云う事で家康にかけ合うも茶を濁され相手にされず、それならばと怒り狂って敵わずともせめて一泡吹かせんと戦の準備に帰ってしまう。
 家康も自業自得、自己責任で気まずく成ってしまい柳生宗矩を呼び出す…。
 程無くして宗矩が戦支度の直盛の所へ1人で遣って来る。
 直盛は朝鮮半島からの帰化人である佐野から柳生に苗字を変えた柳生主馬(やぎゅうしゅめ)を通して宗矩と親しかった。
 暫くの話し合いの後、1人宗矩だけが戻って来て直盛は何故か切腹の死体で見付かって居る。
 俗説ばかりで何が有ったのかを示す資料は存在しない…。
 その後、坂崎家は取り潰し、二枚笠紋は一旦徳川預かりと成り後日改めて柳生に下げ渡される。
 宗矩はその遺児津川平四郎たちを引き取り世話をして居た…。
 此の話、今現在では宝塚歌劇団の演目にも成って居る。
 誰に何を聞かされたのか此の重春、行方不明の間、柳生を呪い一剣を磨いて来た。
重春:「此の時を待って居た。貴様等に因って守るべき物は全て奪われた。俺だけではなく諸大名も貴様等柳生が生き残る為の餌にさせられた。自業自得の自己責任で消えろっ、糞野郎死に腐れーっ!一つ二つ三つ四つ五つ!」
 狂気の形相、思わず利厳が抜刀して受けるも連続豪打に刀が折れてしまった。生きた心地がしない。
重春:「下郎がっ!ぬっ!」
 止めの唐竹割を白刃取りで止められ硬直する重春と利厳、抜き差しならない状態。
重春:「クズの分際でーっ!」
 利厳を連続足蹴にする。三厳が割って入り利厳をかばう。
三厳:「何と恐ろしい…。」
重春:「死ね。」
 最早不敵な笑みすら無い冷酷な目。
 今度は三厳が前に出るが動揺を隠しきれない。
重春:「詰まらん…恥辱と絶望の中にくたばれいっ!」
利厳:「逃げろ十兵衛!」
 紙一重で重春の豪打をかわし人垣を抜けて逃げる2人、武士らしからぬ態度…、しかし頭の中が真っ白で他に手が無かった。
 三厳は原因の徳川家康を恨んだ。腹を切ろうと考えもした。気も狂わんばかりにのたうち回る。
利厳:「十兵衛…、澄まぬ。」
 どの辺りか場所は判らないが郊外らしい所。
 逆切れで臭い物に蓋をするのは簡単。しかし三厳は筋と道理の通って居ない話が大嫌いで自分の立場も我慢がならなかったのである。恥辱と絶望の底。
 三厳と利厳はどうなってしまうのか?

 是迄の話はこちら
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ミドリノマッキー
(2021/01/30)


坂崎出羽守が千姫を助けたことは有名ですよね。
助けた者に千姫を与えるという話も。
その後のことは知りませんでしたが、家康も罪なことをしたんですね。
それは恨みに思いますよね。
ただ、宗矩との最後の話し合いが謎ですが。
それにしてもこの重春という男、強い。二人がかりで歯が立たなかったとは。
ちょっと情けないですね。名誉挽回できるのかな。
続きが待ちどおしいです。

ガオ
(2021/01/30)


 マッキー様、お便り、誠に有難う御座います。<(_ _)>
 そうなんですよ、宝塚歌劇団の演目にも成って居ります名場面ですー。ご覧下さって感謝ですー。
 家康の勝手な振舞いに振り回された形に成りますー。
 推測ですけど柳生宗矩が「仲裁」と称して切腹に「見せかけて」戻って来たのではないかと思われます。坂崎重春もそう信じて一剣を磨いて来たのでしょう。
 今回は敢えて2人して「敗者」としました。次は罪を背負った「ただの一武芸者として」再び戻って参ります。
 更に一捻り入れてみますね。
 続きを期待して下さって誠に嬉しく感謝ですー。<(_ _)>宜しくお願い申し上げます。

東京メトロ03系日比谷線
(2021/01/30)


こんにちは^^
坂崎出羽守・・・思い出しました!
そうですか、千姫を救出した、あの人だったんですねぇ・・・
ある小説では、かなり醜い容貌に設定されていて、その容姿が元で家康が約定を違えたって話になっていましたね@@
それにしても、重春は二人の剣豪をも上回る、剣の腕@@
それに怒り、怨みの力も加わって居るので、相当な力ですね@@
一撃で刀が折られるのも、解ります@@
兵庫助の方は、冷静な印象なのでまだ良いですが、十兵衛の方は曲がった事が大嫌いなので、本当に嫌な話だったんでしょうねぇ><

ガオ
(2021/01/30)


 あっ、団長!お越し下さって読んで頂け嬉しいです。<(_ _)>
 確かにそう云った醜い外見を千姫に嫌われ本多忠刻の所へ行ったと云う説も有るそうです。
 重春はそう云った「不条理」で謂れも無く全てを失い、更に柳生はその実態が「家康への告口」を生業として居たので、そも「柳生=社会的信頼を自ら無くした家柄」と云う事でそんな所に世話に成って居たと云う屈辱迄有って行方をくらましたのでしょう。
 三厳も「開き直る」のは簡単ですが生憎筋と道理の通って居ない話が大嫌いで生理的に受け付けず、そんな家柄に生まれた事自体に我慢が成らなかったと思います。
 次の回は重春の真の実力が解放されますー。
 やり過ぎな位で最終局面の四郎時貞との勝負はどうしようかと思う位です、正直困って居ります。^^;
 今回もお世話に成りまして有難う御座いました。

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ガオ

Author:ガオ
 宮崎の者で御座います。
 個人的に調査をした事を発表して居りますブログです。
 令和3年7月です。22日は海の日、23日スポーツの日から東京オリンピックが始まる予定です。
 引き続き健康第一!マスクにうがい、手洗いをどうか、宜しくお願い申し上げます。<(_ _)>

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