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ファンタスティックヒストリー 超島原幻闘録 ~柳生十兵衛地獄変~ 第3章 -22

 此処は東海道宿場の一つ三重県坂下(さかのした)。
 小野次郎右衛門忠明を倒した三厳と利厳は頃合いも夕方だった為、危険な賊も出現するとの事で今回は西願寺(さいがんじ)に宿泊。
 夜中、草木眠る丑三つ時…、2人の寝所に2人の賊が侵入、刃物を逆手に持って近付く…次の瞬間!
 突然三厳が掛布団を跳ね上げ、利厳を殺そうとして居た賊に掴みかかりもう1人の賊に風車投げで投げ付け、利厳を叩き起こし刀を渡す。
三厳:「賊だーっ!和尚ーっ!誰か在るーっ!」大声で叫ぶ三厳。
 バタバタと音がして多くの…刃物を持った賊共が集まって来た。
賊1:「しくじったか!馬鹿野郎!」
賊2:「だ、だっていきなり…」
 賊共の短い遣り取りが有って現場が戦場らしい活気に満ちて来る。三厳も利厳も、寝起きは良い方。
 良く時代劇とかでこう云った場合「殺気で起きた」とか言ったりする人物が居たりするが、普通ではない。
 今回、三厳と利厳は宿ではなく寺に宿泊する事に成った、しかも突然なので寺側も何の用意も出来て居ない。
 夕飯は兎に角水っぽく味気の無い精進料理、当然寺なので酒等は無い。寝ようにも床板の上に直に煎餅布団で寝付きが悪いと来て居る。自身の神経があまりにも図太く成り過ぎて居てそれがたまたま役に立っただけであった。
 寺の者が誰も来ない…、三厳と利厳の為にだろうか、そんな気がして皆殺しに遭ったかも知れないとか不安や申し訳無い罪悪感に取り憑かれる。
 何にしても先ず目の前の賊を片付けたい。
 と、そんな時…何だか煙が見える様な…焦げ臭い!
三厳:「ま、まさかっ!」外の烏がギャーッギャーッ!となきながらバタバタと飛んで逃げる、賊が寺に放火をしたらしい。
 一刻の猶予も無い!賊は待ち戦術。
三厳:「誰のさしがねぞっ!何故此の様な狼藉を働くかーっ!」…応える者無し。
三厳:「ぬかったわ、是迄かっ!」
 斬り結ぶより他に無し、何とか外に出たいが…、賊は7人、良く見ると2人だけ槍を短めに持った賊が居る、だが隊列も陣形も無い素人連中、先ずは刀を持った先程の寝込みを斬りに来た2人の賊を斬ってその死体の背中から掴みかかり槍の賊に対峙する2人。
 廊下迄は押し戻せたが、賊は誰も寺の外に出ない…、撒き菱がバラ撒かれて居るのだ。
 火の手も迫るし絶体絶命の危機!
 先ず槍の2人が三厳達を外へ出そうとかかって来る、三厳達2人は引いて槍隊の出方を見る、睨み合いの状態。
 時間も迫って居る、1秒が長く思える、いつ動くか…、どうする…、その時槍を持った賊の1人が動いた!三厳達の首級に大金がかかっての事なのであろう、五月雨突きで踏み込んで来る。
 三厳は落ち着きが大切と大声にもひるまず、突きの1つに持って居た死体を押し込む!
 重くなった槍を三厳が横から掴み槍を封じて賊が刀に持ち変える間を与えず斬る!
 此の一瞬の隙に利厳はもう1人の槍を持った賊に利厳の持って居た死体を投げ付け横から槍を掴んで刀で賊を突き通す。
 試しにその斬った敵2人を庭に蹴り落してみると案の定のた打ち回って断末魔の叫びを上げてこと切れた。やはり撒き菱が有った。
??:「やるな」聞き覚えの有る一声!三厳達の寝所だった場所の隣の部屋のふすまが開け放たれ忍装束の2人の漢が現れる!
三厳:「あっ、正就(まさなり)!とっ、隣に居たとはっ!」三厳と利厳から血の気が引いた。
 更に犬を連れた舶来の漢…、寺が火災なのに犬は事も無げに落ち着き払って三厳達を睨んでいる。
舶来漢:「キサマラガ ヤギュウカ ワガナハ ガルフォード」
利厳:「何故此の様な事をっ!」
正就:「貴様等を呪う連中は幾らでも居る…。汚れ役とは良く言ったものよ、徳川を利用した貴様等柳生生き残りの為の他家への讒言、的外れな言い掛かりも少なくない。」
三厳:「呆れた奴だ、うぬの場合は自業自得だろうが。」
正就:「浪人も多い、世は未だ治まらず…得心の政(まつりごと)でなければ敵対勢力が増えるは必定。徳川の有能か無能かが問われて居る。」
三厳「貴様如きと違って、権現様(ごんげんさま→家康の事)は幼き時分から想像を絶する苦労をされて居る!信じて付いて行くのみだっ!」
正就:「人間は権力を与えられれば変わるものなのだよ!信長に従順だった秀吉みたいに…、更に取り巻きに有能な者が居る間は良いが消えた後はどう成る…?権現様も割と自信家で強引な所が有るからな。三方ヶ原で信玄にあしらわれ良く生きて戻れたものよ…、えげつねえ物垂れ流してなーっ。」
利厳:「一寸先は闇ってかっ!」
正就:「消えろ…消えろ、消えろ消えろ消えろっ、ぎひーっひっひっひっひっひっひっ…、ぎゃはーはははははははあーっ!」
 燃え盛る西願寺で始まった宿命の決戦、三厳と利厳、2人の運命は?
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ツバサ
(2020/04/28)


三厳と利厳いきなりクライマックスではないですか!
敵はいっぱいで、寺は燃やされるしで、
本当に逃げ場がない感じですね(><)
勝つのも大事ですが命あっての物種ですから、
無事に逃げ延びられるのか気になります。

ガオ
(2020/04/28)


 ツバサ様、いらっしゃいませー。<(_ _)>
 ご覧下さって誠に感謝ですー。
 そうなんですよ、柳生も結構ヤバい立場、是からが本番と云う事で次はもっとヤバく成るかもー。
 やり過ぎると話がまとまらなく成るし、最終局面の四郎時貞の時に本当に困るので加減が難しいですー。^^;
 何とか最後迄仕上げたいので大事(おおごと)にはしない様にしますー。
 お付き合い下さって本当に有難う御座いました。<(_ _)>

ジェシカ・エマヌエレ
(2020/04/29)


こんばんは^^
おぉ!
いよいよ、殺陣の始まりですね!
マキビシで退路を塞ぎ、寺に火を付け・・・
これ以上無いような周到さですが、迫力満点のタッチで見事に描ききりましたね!
次回が楽しみです^^

ガオ
(2020/04/30)


 ジェシカ・エマヌエレ様、お越し下さって誠に有難う御座います。<(_ _)>
 そうなんですよ、殺陣(たて)が始まりましたよー。^^
 実際は無かった場面で完全な想像なので初めてな私は正直恐ろしいです、大失敗に成らない様に考えますー。^^;
 迫力満点ですか、感謝ですー。<(_ _)>
 何とか無難にまとまる様に努めますー、麿様が仰った様に最後迄書いて完成させます!
 今回もご覧下さって嬉しく誠に有難う御座いました、頑張りますー。
 

らす
(2020/05/03)


こんばんは( *ˆ﹀ˆ* )

後半突然ガルフォードが現れ思わずひっくり返りました(^_^;)
パピィは連れて来ているのでしょうか。
ガルフォードは(真サムライスピリッツまでは)リーチも短く必殺技も今一つで
「飼い犬の方が強いのではないか」と言われる有様でしたが…
次回もガルフォードの活躍に期待しています(*´ω`)

ガオ
(2020/05/03)


らす様、ご覧下さり誠に有難う御座います!
そうなんですよ、パピイとは未だ書きませんでしたが「犬を連れた」とだけ、今の段階ではご紹介、此の話では、ガルフォードは鏡岩の舶来の山賊頭領として半蔵との共演です。アヘンでラリっての凶行に及びます。流石サムスピにお詳しい、感謝です。2人同時攻撃の「タンデムデストロイ」にご期待下さいませ。ご覧下さり本当に有難う御座いました!〈(_ _)〉

ミドリノマッキー
(2020/05/06)


おおっ、いきなりの大活劇。
一つ一つの描写が真に迫っていて熱気が伝わってきます。
全体のストーリーはまだ分かりませんが、こうした一局面だけでも楽しめるのはいいですね。
これからの展開に期待です。

ようやく帰ってこれました。落ち込んでばかりはいられません。
これからまたお邪魔させていただきます。よろしくお願いします。
励ましのコメント、有難うございました。


ガオ
(2020/05/07)


 やったー!ミドリノマッキー様のパソコンが直って戻って見えたー!!
 早速ご覧下さったのですね!感謝ですー!<(_ _)>
 此の話は1637年から翌年にかけて起きた長崎の島原の乱を題材にしたコンピューターゲーム「サムライスピリッツ」って作品の二次小説で同時期に行方不明に成って居た柳生十兵衛三厳が天草四郎時貞討伐に向かうと云う内容です。
 実際にゲームにも出て居ります。
 十返舎一九で有名な東海道を通って京都からは大坂へ(「大坂」は明治時代に「大阪」に漢字が変わります、詰まり大阪の大坂城が厳密には正しいのです)そこから船で九州へ向かうと云う内容にしようと思って居ります。
 突然の故障から戻って見えて本当に良かったです、嬉しいです。
 私も「シリアルナンバー」とか「~コード」とかって初心者で、例えばラインのパスワードか何かを忘れてしまいスマホの故障で買い替えたら是迄の人と繋がらなくなってしまいました…。
 私もひとごとではないのです。
 此方こそ宜しくお願い申し上げます。<(_ _)>

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ガオ

Author:ガオ
 宮崎の者で御座います。
 個人的に調査をした事を発表して居りますブログです。
 令和3年7月です。22日は海の日、23日スポーツの日から東京オリンピックが始まる予定です。
 引き続き健康第一!マスクにうがい、手洗いをどうか、宜しくお願い申し上げます。<(_ _)>

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