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ファンタスティックヒストリー超島原幻闘録~柳生十兵衛地獄変~第3章-18

揖斐川(長良川)の船着場、桑名だ。
トンチンカンと音が聞こえる。
此の辺りは鋳物産業が盛ん。
桑名城は後の歌川(安藤)広重の絵にも描かれ、上質の蛤が採れる。
北に養老の滝の養老山地、その直ぐ北が関ヶ原…。
今は鈴鹿サーキットで有名で雄大な鈴鹿山脈を望む此の辺りはかつて長野植藤(ながのたねふじ)と公家の北畠晴具(きたばたけはるとも)が覇を競い合って居た所。
因みに今回は行かないが滋賀との県境、奈良県側寄りの笠置山辺りに柳生の里が有る。そこから少し西が春日山、その辺りに三笠山が有る。「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」の阿倍仲麻呂で有名な所である。その近くには聖武帝の盧舎那仏、所謂奈良の大仏で有名な東大寺が。
南西の方角には神武帝が建国拠点とした橿原、更にその向こう和歌山には真田信繁(幸村)の居た紀州九度山が有る筈である。
その直ぐ南は真言密教の佐伯真魚(さえきのまお)こと弘法大師空海の高野山。
流石畿内、いくらでも思いを馳せられる。四日市、今回は南側志摩半島、伊勢神宮には行かないが必ず勝ってお礼参りはすると誓い南側神宮の方を向いて一礼をする三厳と利厳であった。
松阪牛が美味しい所であるが当時は「牛を食す」と云う習慣が無く幕末から明治頃に成ってからで此の辺りでは「なが餅」と云う細い餡入りの餅を伊勢の津36万石城主と成った藤堂高虎が頻繁に訪れた老舗、笹井屋が有って伊勢湾で海老が捕れてと云った状態であった。
早速、日永(ひなが)神社が見えて来る。此処は伊勢七福神霊場で大聖院には桧一本造りの不動明王立像が。
その先が「杖衝坂(つえつきざか)」、物凄い傾斜で日本武尊(やまとたけるのみこと)が剣を杖代りに越えたとされ、あの松尾芭蕉が「歩行ならば 杖衝坂を 落馬かな」と詠んで居る。
石薬師である、石薬師寺が見える。
御曹子社(蒲冠者範頼之社がまのかんじゃのりよりのやしろ)も近く。更に蒲桜(かばざくら)と云う桜も有って、あの源範頼が平家追討に此処を通りがかって戦勝祈願に立ち寄り、馬の鞭にして居た桜の枝を地面に逆さに刺したのが芽吹き育ったとされる。
「逆さ桜」とも呼ばれる。
明治時代の歌人、佐々木信綱も「ますらおの その名とどむる 蒲桜 更にかおらむ 八千年の春に」と詠んでいる。
庄野、此処には加佐登神社が有って日本武尊が祭られる。
その墓、白鳥塚古墳が有る。
古代神話に思いを馳せると日本武尊の、実力が有りながら、いや、それ故に実の父、12代目景行帝から恐れられいくら結果を出しても認めて貰えず、利用するだけ利用され弟橘媛(おとたちばなひめ)も失い、悲しく散って白鳥に成ったとされる神話の英雄…。
あまりに酷すぎる人生、だがこうして今が有るのは日本武尊のお陰。
三厳と利厳は語り合いながら少し早目だが宿決め。
伊勢湾を望む絶景に2人は大満足。
ゆうげには少しだが海の幸海老の刺身が出て大変美味しい。
京都迄もう少しと云う事でまた明日。
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ハーフ&ハーフ
(2019/01/09)


イメージ的に、もしかして十兵衛の『柳生の庄』と、服部半蔵の『伊賀』って、結構近くないですか?
『柳生十兵衛』と『服部半蔵』のどちらの役も演じた『千葉真一』は、この一帯のマニアかも知れませんね^^;
そう言えば忍者物って大抵は『伊賀=主役、甲賀=悪役』ってパターンが多いんだけれども、『真田十勇士』だけは、伊賀が悪役なんですよねぇ@@

日本神話は、『八岐大蛇』の話ぐらいしか知らないのですが、『日本武尊』ってそんな悲しい人だったんですねぇ・・・TT

くすたゆうき
(2019/01/09)


こんばんは、今回も御覧下さり誠に有難う御座います、<(_ _)>そうなんですよw。
私も正直きっかけがあの有名な漫画「忍者ハットリ君」だったのです。
確かに柳生の里と伊賀と甲賀は割りと近いです。
伊賀や甲賀の辺りは元々寺社の領地が多く強力な武将が出現しませんで代りに小豪族が沢山出現、争いの中忍者が台頭、伊賀や甲賀は普段競い合っては居ましたけど他の勢力が脅かしに来たら協力して対抗すると云う事にして居たそうです。
日本武尊(やまとたけるのみこと)はヤマタノオロチを討伐した出雲建(いずもたける)に最終的に勝利したのですが岐阜と滋賀の県境の伊吹山に居座る邪神に何を血迷ったか無謀にも丸腰で挑戦し破れ白鳥に成って飛び去ると言った話が有るのです。
嬉しいです、ご理解有難う御座いました。<(_ _)>

ツバサ
(2019/01/09)


ついに伊勢湾まで来ましたね(´∀`)
今ならネットで景色もすぐに見られますが、
当時は徒歩しかなかったので、
そう思うと苦労しても歩いて見ると意味では昔の方が感動もひとしお大きかったかもしれませんね~。
食文化もだいぶ違いますよね、
今なら牛を食べるのも普通ですが時代が違えば食もだいぶ違って面白いところです。

くすたゆうき
(2019/01/10)


こんばんはw、お便り誠に有難う御座います。<(_ _)>
そうなんですよw。まさしくネットが生活を、延いては世の中、時代さえも大きく変えましたね。
此の小説も伊勢湾迄来てしまいましたけど、よくもまあ3日坊主な性格の自分が此処迄と我ながら感心して居りましてw。
嬉しいです、ツバサ様、此処迄お付き合い下さり誠に感謝です。
東海道五十三次は京都迄有りまして一旦京都から大坂(明治時代の廃藩置県で「大阪」に)へ出て船で九州を目指します。
どうかご期待を、今回も御覧下さり誠に有難う御座いました。

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ガオ

Author:ガオ
 宮崎の者で御座います。
 個人的に調査をした事を発表して居りますブログです。
 令和3年7月です。22日は海の日、23日スポーツの日から東京オリンピックが始まる予定です。
 引き続き健康第一!マスクにうがい、手洗いをどうか、宜しくお願い申し上げます。<(_ _)>

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